ソウゾウの森
秋田の森で豊かな地域社会をソウゾウする
秋田 COI-NEXT
ソウゾウの森プロジェクト
森の価値変換を通じた、 自律した豊かさの実現拠点
秋田の公立3大学が中心となり 森を活用した研究開発や人材育成を通して 産業・経済を活性化させることで 地域社会における「自律した豊かさ」の 実現を目指します。
一人ひとりの木が対話を重ねながら、
ひとつの森をつくっていく
秋田県立大学
Science& Technology国際教養大学
Liberal Arts秋田公立美術大学
Art& Design最新のお知らせや活動報告、研究実績などをご紹介します。
秋田 COI-NEXT
ソウゾウの森プロジェクトについて
秋田の森の価値を変える研究や
人材育成を通して、
COI-NEXT とは
ありたい社会像の実現を目指すための
自立的・持続的な拠点を形成するプログラム
COI-NEXT(共創の場形成支援プログラム)は、JST(科学技術振興機構)が推進するプログラムであり、知と人材が集積された大学を中心に、企業や地方自治体・市民との産学官共創によって、ありたい社会像の実現を目指すための自立的・持続的な拠点を形成します。
あるべき社会像=拠点ビジョンの共有によって「人が変わる」、持続的な産学官共創拠点運営のために「大学が変わる」、産学官連携による科学技術イノベーションによって「社会が変わる」ことを成し遂げる共創の場づくりを目指します。
ソウゾウの森プロジェクトとは
産官学連携で森の価値変換に取り組み 「自律した豊かさ」を持つ地域社会へ
本プロジェクトでは、秋田県の豊富な森林資源の革新的な利用をキーワードに、森の価値を変えるチャレンジを通じて資源と技術の継承、人材と文化の交流、経済と産業の活性化を支える新しい循環をつくり、一人ひとりが社会で活躍の場を見つけ、何気ない時間でも充実した豊かさを実感できる社会の構築を目指します。 秋田県の3つの公立大学(秋田県立大学、国際教養大学、秋田公立美術大学)に代表される学術機関や民間企業、地方自治体がそれぞれの強みを発揮。本プロジェクトを通じて地域社会を共に創り、自律した豊かさが実現される地域社会の形成を目指します。
「自律的な豊かさ」とは
一人ひとり異なる自分らしさを認め合い 心理的にも満たされる社会
豊かさとは、孤独や不安のない満たされた気持ちを表す状態であり、その感じ方は人それぞれです。経済や社会が成熟し、人口減や少子化が進む社会における豊かさの捉え方として、私たちは、モノやお金といった物質的な豊かさだけでなく、組織や人との繫がりや肯定感、風土・文化など育む健全な環境から得る心理的な豊かさ、言い換えると、「自分らしく生きていること」が何より大切だと考えています。 自律的な豊かさとは、他人に決められるものではない自分らしさを自分で定めて、一人ひとりの異なる自分らしさを「いいね」と認め合えって満たされる社会に生まれる状態だと想像しています。
MORI
「ソウゾウの森」の名称とロゴマーク
Concept
森林の価値をソウゾウ(想像・創造)する自分らしさを想像し
自分たちの生き方を
意志と行動で創造する場
プロジェクトに関わる一人ひとりを木に見立て、対話を重ねるなかでお互いの成長を感じ合いながら、やがてみんなでひとつの森(=生態系)をつくっていく。そんな想いをこめ、「ソウゾウの森」と名付けました。
Logo
一人ひとりの木が
対話を重ねながら、
ひとつの森をつくっていく
「森」の文字を分解し「対話」をフキダシの形で構築。自律や多様性の発展を願い、単色で表現しています。四季が変化し木々が色づくように、この地から3つのチカラ(3つの大学と産学官)が集結して変わり始める様子を表現しました。
ごあいさつ
拠点プロジェクトリーダー
秋田県立大学・木材高度加工研究所
所長・教授
高田克彦
新たな豊かさを創造し続ける 「世界に通じる日本の地方」 を目指して
日本は高齢化・少子化の進行に歯止めがかからず、その結果、特に地方においては共同体の変容と地域社会の縮退が大きな社会問題となっています。私たちは新たな地域間競争の火種になりかねないこの「負のスパイラル」に正面から向き合い、課題先進県である秋田の地から問題解決に向けて最新のサイエンスとあくなき情熱を武器にチャレンジします。 秋田には何もない、そんな言葉を聞くことがあります。何もないと思う人にはそうなのかもしれません。確かに大都市で当たり前のように享受できる多くの利便性や娯楽性を秋田で求めることは難しいでしょう。しかし、本当に「何もない」のでしょうか。私たちは秋田で享受できる何かは「存在しているけど見えていない」だけなんじゃないかと考えています。それは自らが探さないと見つけられないけれど、自らの手で新たな価値を創造できる素晴らしい宝物なんじゃないかと。 本拠点では、秋田に実在する「森」という宝物を対象に、「技術:木質系材料・産業創出に資する開発と技術」、「教養:地域創造に不可欠な国際的視野に立った教養力」、「デザイン:新たなシステム創出に不可欠な芸術・デザイン力」において独特な強みを持つ3つの公立大学を中心に、秋田県内の自治体、地域内外の金融を含む民間企業および秋田の未来と可能性を信じる地域起業家の叡智を結集して、森の価値変換を通じた、自律した豊かさの実現という大きな社会変革に学際的に取り組みます。 私たちの描く未来は、地域の自然・歴史・文化・産業に根ざした新たな「豊かさ」を創造し続ける「世界に通じる日本の地方」です。
研究開発課題
Research and
Development Issues
森の恵みを活用し「自律した豊かさ」を実現するため、5つの研究開発課題に取り組んでいます。
研究開発課題 01
森と 空間
新たなゾーニング手法で
森を評価し、土地を利活用する
木材・エネルギー・水の供給、土砂災害防止・炭素貯蔵、レクリエーション・保養の場などを提供する空間である森の現代価値を計り、新たな価値を創造します。
研究開発課題 02
森と 木材
プラスチックに代わる
環境にやさしい木材の開発・普及
人にも環境にも優しい環境調和型材料の創出と社会実装を通じて、森林の価値変換と地域経済の活性化による森と木と人の営みの持続的発展を目指します。
研究開発課題 03
森と まち
カーボンストックを実現する
新たな建築・街づくりの推進
森のカーボンストックの定量化と「まち」におけるカーボンストックの増大の実現に向けて、木造建築部材・構法の開発とその活用デザインの提案に取り組みます。
研究開発課題 04
森と 技
秋田のものづくりの伝統文化を
継承し、発展させる
地域で培われてきた木と森を活かす技術をつなぎ、人・知・産業が豊かに循環する地域社会の実現化に貢献する統合型プラットフォームの構築に取り組みます。
研究開発課題 05
森と 人
森を活用したビジネスを生み出す
地域起業家の育成
地域企業家に代表される創造的に働く人々との協働や事業化を通じて、自律的な豊かさの評価指標の発信や拠点のモデル化を通じた横展開・ネットワーク化を進めます。