イベント

「第21回 ソウゾウの森会議」を開催します

ソウゾウの森会議は、自分らしい生き方を想像し、秋田という風土のなかでの働き方を創造する人々が集う場所です。

第21回は北秋田市阿仁根子を舞台に、「マタギの衣食住=暮らしを考える」をテーマに開催します。

写真: 船橋陽馬

根子は、県北の山間に位置する50世帯100人ほどの集落です。独自の狩猟文化「マタギ」発祥の地として知られ、今なお自然と密接に関わり合いながら暮らしが営まれています。しかしながら、少子高齢化に伴う人口減少によって、集落の維持機能が低下(例えば、草刈りや祭事の一個人の負担が大きくなる)が見られ、集落がこれからも続いていくためには変化を起こす必要があるタイミングが今です。そこで、集落の有志で〈合同会社根子商店〉をつくり取り組んでいるのが、ジビエ解体処理・飲食・宿泊の機能を兼ね備えた複合施設〈マタギの台所「ウヘエ」(以降「ウヘエ」)〉の立ち上げです。

ジビエ解体処理施設を整備することで、これまで自家消費されてきた、根子の山々で授かったクマを中心としたジビエや、山菜やきのこといった産品を集落の外へと送り出す。それらの食材を料理人が物語とともに都市生活者に提供することで根子に興味を持ち、訪れる人たちが生まれる(アウトバウンド)。飲食・宿泊の機能も併せ持つことで滞在の受け入れが可能となる。豊かな自然環境、そして独自の文化を育む根子集落。滞在中には、住民から山菜採りに誘われたり、薪割りや雪寄せを手伝ったり、集落行事や伝統芸能に参加してみたりと、暮らしを体験するきっかけが様々なところにあります(インバウンド)。そんなインバウンドとアウトバウンドの循環を生み、繋ぎ、育んでいく場所としてウヘエは存在します。

写真: 船橋陽馬

ウヘエの取り組みを行ううえで大切にしたいのは、それは集落が育んできた文化を消費せず、発信していくことです。元々観光地ではない根子が、少しずつ経済と接続していくにはどうしたらいいか。「消費以外の手段で、文化に経済を接続することは可能か?」という問いは、根子に限らず秋田のさまざまな土地で事業や活動を始めるうえで、考えるべきものでないでしょうか。集まった皆さんと一緒に考えたいと思います。

第1部のフィールドワークでは、マタギの船橋陽馬さんと一緒に冬の雪山をかんじきを履いて歩いてみます。冬場には2〜3メートルの雪の壁が立ち上がる根子。雪に閉ざされる集落の空気を身体をつかって感じる時間です。

第2部の会議では、まず合同会社根子商店代表の船橋陽馬さんからマタギの台所「ウヘエ」について、食にまつわる情報を扱う編集者として東京を拠点に活動する小林淳一さんの取り組みについて伺います。その後のクロストークでは、「衣」の分野で活動する2名のゲスト、ウルトラライトハイキング向けアパレルブランド「迷迭香(マンネンロウ)」を手掛けるデザイナーの坂下史郎さんと、ファッションとハイキングという2つの領域を融合するセレクトショップを運営する田窪朗さんをお迎えします。トークでは、「市場における独自の立ち位置の築き方」「事業を行ううえでの軸(ブランド・存在意義)の描き方」「マタギを出発点とした行動・関わりの広げ方」などについて考えます。最終的には、参加者それぞれが、マタギの台所「ウヘエ」が取り組もうとするアウトバウンド(文化価値を外へ発信すること)にどのように関わることができるかを考える時間を持ちます。

集落が続いていくために変化を起こそうとする根子の取り組みを題材に、土地で培われてきた文化と経済のあり方を考える、第21回ソウゾウの森会議です。

【開催日時】
2026年2月14日(土)13:15〜17:45

【参加費】
第1・2部: 無料

【定員】
20名

【テーマ】
マタギの衣食住=暮らしを考える

【問い】
消費以外の手段で、文化に経済を接続することは可能か?

【ゲスト】

小林淳一 | 編集者/株式会社コバヤシライス 代表取締役
1973年5月13日、東京生まれ。1998年早稲田大学商学部卒。編集者として雑誌・書籍・WEBなどのメデイアを制作。ゼロから立ち上げた雑誌は東京メトロのフリーマガジン『metro min.(メトロミニッツ)』(スターツ出版)など3ブランド。「編集」という職能をメディア製作以外の領域で活かすために、コンテンツの編集(観光・体験コンテンツの企画・実施・商品化)、飲食店の業態開発・プランニング・プロデュースを編集視点で手がけている。編集者として掲げる存在意義は「未価値の価値化(まだ価値として知られていない“未価値”を価値化すること)」。

【地域主催者】

船橋陽馬 | 合同会社根子商店 代表社員/根子写真館
1981年男鹿市(旧若美町)出身。高校卒業後、上京。東京、名古屋、ロンドンの花屋で仕事をし、2009 年帰国後、多摩美術大学に入学。在学中よりフォトグラファー・神林環氏に師事。大学卒業後よりフォトグラファーとして雑誌・広告等で活動。2013年阿仁根子集落へ移住し、マタギ、根子番楽など地域文化の担い手となる。

【プログラム】
13:15 – 13:30  イントロダクション
13:30 – 14:30  フィールドワーク―根子の山を歩いてみる
14:30 – 14:45  休憩
14:45 – 14:50 ソウゾウの森会議について
14:50 – 15:05 マタギの台所「ウヘエ」の取り組み紹介
15:05 – 15:35 ゲスト取り組み紹介
15:35 – 16:35 クロストーク
16:35 – 17:35 ワークショップ
17:35 – 17:45 クロージング・写真撮影

【会場・アクセス】
会場名: 根子児童館
住所: 秋田県北秋田市阿仁根子字根烈5-1
アクセス: 
・冬季間の積雪に伴い駐車台数が限られるため、原則公共交通機関での来場をお願いします(車椅子などの理由がある場合は対応いたします)。
・最寄り駅である秋田内陸縦貫鉄道「笑内駅」からの往復の移動手段は運営で手配します。
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鷹巣駅経由(能代・大館・青森方面よりお越しの方)
 往路: 内陸線 鷹巣駅 10:05発 → 阿仁合駅 11:30発 → 笑内駅 11:44着(阿仁合駅での一時停車を含む)
 復路: 内陸線 笑内駅 18:27発 → 阿仁合駅 18:48着 → 鷹巣駅 19:45着
角館駅経由(秋田・東京方面よりお越しの方)
 往路: 内陸線 角館駅 11:50発 → 笑内駅 13:01着
 復路: 内陸線 笑内駅 18:06発 → 角館駅 19:19着
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鷹巣駅(途中の阿仁合駅も可)または角館駅まで車、そこから鉄道を利用することも可能です
鷹巣駅駐車場: 駅前に普通車駐車スペースあり(先着順)
阿仁合駅駐車場: 駅前に普通車駐車スペースあり(先着順)
角館駅駐車場: https://www.akita-tourism.com/member/barrierfree/547

【留意事項】
・長靴または登山靴+ゲーターなど、深い雪山を歩くのに適した服装でお越しください
・気温が低くなることが予想されるため防寒対策をお願いします
・山歩き中は汗をかくことも予想されるため、水分の持参などは各自でお願いします
・荒天時は安全性を考慮して一部内容を変更する場合があります

【お問い合わせ先】
国際教養大学
応用国際教養教育推進課
MAIL:research@aiu.ac.jp
TEL:018-886-5905

秋田 COI-NEXT拠点 ソウゾウの森会議
主催:公立大学法人国際教養大学
共催:株式会社Q0
運営:合同会社根子商店
連携:公立大学法人秋田県立大学、公立大学法人秋田公立美術大学

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